つくる人も幸せに。フェアトレードのものだけを。

こんばんは。

NOZZI BAZZARのNOZOMIです。

今日はフェアトレードについて、私の考えをお話します。

「フェアトレードってなんですか?」とPOP UPなどでお客さまに聞かれた時、

私はよく「相手の提示する金額で買い付けています。」と答えています。

 

心がときめいたもの、純粋にいい!と思ったものを買い付けているので、

その「もの」の良さを一番に伝えたくて

今まで「フェアトレード」という言葉を主張してきませんでした。


 
フェアトレードなんてわざわざ言うほどでもないくらい当たり前だと思っていたし、

「堅苦しいこと言ってるな」と感じるんじゃないだろうか、

フェアトレード=「支援」という言葉やイメージにいきがちで

ものや背景に「貧しい」イメージがついてしまうと思っていました。


 
「貧しい」という言葉は難しくて、どの視点で見るかによると思います。

経済的にみると日本より貧しい国でも、

だからといってすべてが貧しいこととは違いますよね。

1日の時間の使いかた、家族や友人との繋がり、心の豊かさ、

日本で私が暮らしてきたものより、豊かなものがたくさんあります。


 だから、経済的な貧しさにフォーカスを当てて

フェアトレードや支援という言葉を使いたくなかった。

純粋にいいと思ったものを共有したくて今まで手仕事のものをご紹介してきました。

 

でも、世界を旅して、さまざまな各地の伝統工芸を見てきたなかで、

途上国のハンドクラフトは家族経営の小規模な工房で作られていることが多く、

大手の小売業や外国からのオファーがあっても買い叩かれることもあることを知りました。

 私たちが日本で海外産のものを「安い!」と思うものには、

公正な取引がなされず、作り手が犠牲になっている背景があります。

安く大量に発注され、早く作れと言われ、健康を害することもあります。

なぜそんなことが起きてしまうかというと、

わたしたち消費者が「良いものを安く手に入れたい!」と思っているから。

消費者の期待に応えなければ、売り手は儲かりません。

その皺寄せは生産者である作り手にいってしまうんです。

悪循環を変えるには、私たち消費者の意識を変えていくこと。

「安さ」の裏側にある背景に目を向けること。

 

私は世界を旅して気づいたことがたくさんあります。

自分だけ、まわりだけ、日本だけでなく

地球規模でものごとを考えるようになった。

たまたま日本に生まれただけで、

「国」という「境」はないと思うようになりました。

NOZZI BAZZARってどんなお店?と聞かれたとき、

わかりやすいように「海外のハンドクラフトを集めたお店」と言うことがあるのですが

私は"国"という概念や、そこにこだわりはありません。

ハンドクラフトは職人がいなければうまれません。

世の中にあるものすべてが工業製品になってしまったら

どんなに味気ない世界になってしまうだろう。

同じ空の下で、どこかで誰かが作っている。

今日もコツコツ、淡々と、情熱を秘めて作業しています。

だから私は作り手である職人やアーティストに敬意を払い、

直接取引し、適正な対価をお支払いすることを大事にしています。

直接取引ができないものは、同じビジョンをもち、

信頼できるパートナーやブランドを取り扱っています。

現地で活動しているフェアトレード団体との公正な取引のもと、

作り手に適正な対価を払い、海を渡って日本に届いています。

もちろん、心がときめくものだけを。

ぜひエシカルなお買い物をお楽しみください。

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各国のものづくりの背景やストーリーはこちらからご覧ください(順次追加していきます)。

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